当ブログで購入したThinkPad 8は内蔵フラッシュメモリ(eMMCストレージ)は128GBを選択しています。
色々なWindowsアプリケーションを試してみたかったのとフォトビューワーとしての使用を考えると、最大容量である128GB以外の選択肢はありませんでした。
しかし、ThinkPad 8にはその他microSDスロットやUSB3.0/USB2.0コネクタを備えております。
それらを使用した場合のパフォーマンスについて検証してみたいと思います。
1.microSDスロット
まずは最も簡単に外部記録メディアを追加出来るmicroSDスロットから。
丁度手元にはClass4とClass10(UHS-I)規格の2枚のmicroSDカードがあったので比較してみました。
記録容量は共に16GBです。
■ThinkPad 8 microSDスロット
- シーケンシャルRead・・・ 共に 約24MB/s
- シーケンシャルWrite・・・Class4 :約5MB/s|Class10:約13MB/s
読み込み速度には差が出ていませんが、書き込み速度に関してはそのClassに準じた差が現れています。
ここはClassによる頭打ちということでしょうか。
■VAIO Z21 内蔵SDカードスロット(アダプタ使用)
- シーケンシャルRead・・・Class4 :約22MB/s|Class10:約42MB/s
- シーケンシャルWrite・・・Class4 :約5MB/s|Class10:約13MB/s
書き込み速度に関してはThinkPad 8の時とほぼ同等。
やはり書き込みはClass相応の性能による頭打ちで間違い無さそうです。
対して、読み込みに関してはClass10の方がThinkPad 8の時のほぼ倍の数値を示しました。
このことから
- ThinkPad 8内蔵のmicroSDスロット性能による頭打ち
- ThinkPad 8の処理能力による頭打ち
の2つが考えられます。
残念ながらUSBタイプのSDカードリーダーを所有していないため原因の切り分けが出来ません。
因みに普段α7Rで使用しているSanDisk ExtreamPro(Class10 UHS-I規格)でのベンチはこの通り。
シーケンシャルWriteが3倍程速くなりました。
赤い文字は伊達ではないということですねww
2.USB2.0コネクタ メモリースティック
続いてはUSBコネクタにホストケーブルを接続しての計測
USB3.0対応のホストケーブルを持っていないので以降全てUSB2.0での計測値です。
■ThinkPad 8 USB2.0
先ずはMemoryStick Pro-HG Duo HXから(長っw)
メモリースティックUSBリーダーMSAC-UAH1をUSB2.0ホストケーブルSGPUC1を用いてThinkPad 8に接続します。
- シーケンシャルRead・・・約42MB/s
- シーケンシャルWrite・・・約23MB/s
読み込み/書き込み共に、内蔵microSDスロットを大きく上回る数値を記録しました。
わざわざホストケーブルとカードリーダーを用意しただけの事はありますw
■VAIO Z21
ThinkPad 8の時と同様MSAC-UAH1を使用します。
VAIO Zの場合はUSB2.0とは別にUSB3.0コネクタに接続した場合も計測。
左:MSAC-UAH1(USB2.0) / 右:MSAC-UAH1(USB3.0)
- シーケンシャルRead・・・約30MB/s(USB2.0)|約36MB/s(USB3.0)
- シーケンシャルWrite・・・約21MB/s
書き込みはThinkPad 8の時とほぼ同じ。
メモリースティックの性能で頭打ちのようです。
一方、読み込みはVAIOの方が数値が低いという不可解な結果に。
試しにVAIO Zの内蔵メモリースティックスロットにて計測
- シーケンシャルRead・・・約45MB/s
- シーケンシャルWrite・・・約22MB/s
するとThinkPad 8での計測値とほぼ同じでした。
なんとなく腑に落ちませんが、ThinkPad 8にUSB接続した場合はメモリースティック自身の性能はフルに使えているようです。
2.USB2.0コネクタ USM-Qシリーズ
続いては、同様にUSBホストケーブル(SGPUC1)を使用しますがその先にはポケットビット USM-32GQを接続。
この商品はUSB3.0規格の物ですがUSB2.0接続でのベンチマークです。
左:ThinkPad 8 + SPGUC1 / 右:VAIO Z USB2.0コネクタ
[ThinkPad 8]
- シーケンシャルRead・・・約44MB/s
- シーケンシャルWrite・・・約39MB/s
[VAIO Z21]
- シーケンシャルRead ・・・約30MB/s
- シーケンシャルWrite・・・約21MB/s
またしても不可解な結果。
VAIO ZのUSB2.0コネクタには何か問題があるのでしょうか。
ThinkPad 8の方はUSB2.0の規格によって頭打ちです。
試しにVAIO ZのUSB3.0コネクタに接続し、USM-32GQの本来の性能を計測してみると
- シーケンシャルRead・・・約140MB/s
- シーケンシャルWrite・・・約52MB/s
書き込みは2倍、読み込みに至っては3倍速くなりました。
USB3.0ホストケーブルを手に入れたらThinkPad 8でも計測してみたいですね。
ところで、USM-SA1シリーズだったらホストケーブル無しで直に接続出来るじゃん!ってことでブスっと差してみます。
うん、これが一番スマートですw
左:ThinkPad 8 / 右:VAIO Z USB2.0コネクタ
[ThinkPad 8]
- シーケンシャルRead・・・約31MB/s
- シーケンシャルWrite・・・約6MB/s
[VAIO Z21]
- シーケンシャルRead ・・・約26MB/s
- シーケンシャルWrite・・・約5MB/s
しかし、USM-SA1の記事でもご紹介した通り。
読み込みこそ31MB/sとそこそこ高速ですが、如何せん書き込み速度が遅いです。
これはUSM-SA1の性能による頭打ちです。
そしてまたしてもVAIO ZのUSB2.0・・・
■まとめ■
以上のベンチマーク結果からThinkPad 8について
1.microSDスロット
- シーケンシャルRead :25MB/s前後
- シーケンシャルWrite :15MB/s前後
この辺りが上限のようです。
2.USB2.0接続
- シーケンシャルRead :40MB/s前後
- シーケンシャルWrite :40MB/s前後
Read/Write共に40MB/s前後が上限となりそうです。
これより高速な物は性能を活かし切れない可能性があります。
ファイルサイズの小さいものはUSM-SA1を使うのが簡単で良さそうです。
最後に、おまけでThinkPad 8の内蔵フラッシュメモリのベンチマークを取ってみました。
Readは中々ですが、Writeが結構遅いですね…
ついでにVAIO Z21の内蔵SSD(256GB)のベンチマークを・・・
ひぃ!!バケモノかっ!!ww
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