XAVCって何ぞや? 【記録メディア編】

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XAVCって何ぞや?

前回の【基礎知識編】に引き続き、今回はその記録メディアについてまとめてみます。

 

そもそも記録メディアって規格が乱立していて、しかも同じ規格でも種類が多くて何が何やら状態です。

ってことで、備忘録も兼ねてまとめてみたいと思います。

 

主なメモリーカード

 

先ずは、メモリーカードの種類について。

とは言え、その種類は膨大にあるので今回はカメラに縁のあるものに的を絞ってみたいと思います。

 

1.SDメモリーカード

SD_Cards

1999年に松下電器産業(現・パナソニック)、サンディスク、東芝による共同開発で発表された規格。

主にカードの大きさと、ファイルシステム、転送速度で分類されます。

SDカード比較表.jpg

現在最も一般的なメモリーカードと言えるのではないでしょうか。

携帯、デジタルカメラ、ビデオカメラ等採用している機器も多いです。

 

 

2.メモリースティック

300px-MSst_duo_m2

1997年に、ソニーと富士通などによる共同開発で発表された規格。

メモリースティックPROは2003年にサンディスクとソニーの共同開発で発表されています。

因みにPROには

  • Progressive
  • Professional
  • Protection

という意味があるらしいです。

SDメモリーカード同様、大きさとファイルシステム、転送速度で分類されます。

 

MS比較表.jpg

主にソニー製品に採用されていますが、近年対応しない機器が増えてきています…。
XCカードに関しては・・・見たことすら無いですね…w

3.コンパクトフラッシュ

800px-CompactFlash

1994年にサンディスクによって開発された規格。

「コンパクトフラッシュ」という名称はサンディスクの商標のため、他メーカーは「CFカード」「CF」といった名称を用いています。




厚みだけやや違う「Type I」と「Type
II」、インターフェースをSATAに変更したCFast等があるようです。(CFastは殆ど普及していない)



尚、規格上ではファイルシステムは策定されていないようです。



速度はインターフェース規格によっても違っていて、最新のUDMA7対応だと最大167MB/s(1113倍速)の読み込みに対応するようです。


※CDの転送速度の1倍速である150KB/s(1.2Mbps)を等倍と規定



XAVCカメラの記録メディア

 

一通り主なメモリーカードを見たところで、実際にXAVCカメラに採用されている記録メディアについて見て行きましょう。

前回ご紹介した、ソニーのコンシューマー向け4Kハンディカム「FDR-AX100」を例に上げると

  • SDメモリーカード
  • SDHCメモリーカード
  • SDXCメモリーカード
  • メモリースティックPROデュオMark2
  • メモリースティックPRO-HGデュオ
  • メモリースティックXC-HGデュオ

これだけの記録メディアに対応しています。

 

y_fdr-ax100_030

多くのメモリーカードに対応していますがよくよく見ると

XAVC S記録の際はSDXCメモリーカード(Class10)のみ対応

との注意書きがあります。

 

y_fdr-ax1_002

これはXAVC S(FDR-AX100の場合は60Mbps/30p)の記録に耐えうる転送速度を確保するためと思われます。

SDHCとSDXCではファイルシステムぐらいしか違いが無いように思うのでSDHCでもいいのではと思うのですが、この辺りの理由は定かではないですね。

動画となるとファイルサイズもでかくなりますので、より容量を多く出来るSDXCを推奨しているということでしょうか。

しかし、ここで一つ疑問が。

例えば私が「α7R」用として使っているメモリーカード 『SanDisk Extreme Pro』
を見てみると

64

このように95MB/sと表記されています。ビット換算だと760Mbps。

センサーの処理能力等の制限を無視すれば100Mbps/30pどころか150Mbps/60pでも余裕の転送速度となります。

 

しかし、この数値あくまでメーカー側が検証した最大転送速度値であってどんな環境でも常にこの速度が出せるわけではないんです。

 

SD

このSDXCカードの場合、

  • UHS-I転送モード対応
  • SDスピードクラス 「Class10」
  • UHSスピードクラス「Class1」

よって

  • 規格理論上の最大転送速度・・・104MB/s
  • 保証転送速度          ・・・10MB/s

となります。

どのような環境でも、最低でもこのくらい出るという保証速度が「10MB/s」、つまり「80Mbps」となるためFDR-AX100のXAVC S録画モードは「60Mbps/30p」になったのではと思われます。

※センサーやエンジンの処理能力による制限もあるとは思いますが…

 

実際、 UHS(SDR50)対応スロットを備えた「VAIO Z21」にてベンチマークを取ってみると

VAIO Z SDカードスロットベンチ

上の表内で、バス転送モード規格 UHS(SDR50/DDR50)の転送速度上限は「50MB/s」。

ベンチマークの値もそれに近い数値を示しています。

 

 

 

保証転送速度について

XAVC Format

ところで、業務用なXAVCの場合、その最大転送速度は960Mbps(120MB/s)にも及びます。

そんな高速なメモリーカードがあるのかということで、各メモリーカードについて最も早い部類に入ると思われる商品について保証転送速度について調べてみました。

 

1.CFカード(SDCFXPS-256G-J92)

CF

SanDiskのExtreme Proシリーズ。UDMA7に対応しており、最大転送速度は「160MB/s」と表記されています。

左下のカチンコのアイコン内の数値は最低65MB/秒の書込み速度での録画を可能にするVPG(Video Performance Guarantee) 65に対応していることを表しているそうです。

つまり、この製品については、動画記録に関しては65MB/s(520Mbps)が保証転送速度となると思われます。

確かにHPにも、「4K動画対応」との表記もありますし、これは相当早いですね。

 

しかし・・・

はい、256GBの大容量とは言え130,000円近いですw

α7が買えちゃう位のお値段しますですw

 

2.SDXCカード(SDSDXPA-064G-J35)

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同じく
SanDiskのExtreme Proシリーズ。UHS-I 対応のSDXCカードで、最大転送速度は「95MB/s」と表記されています。

SDスピードクラス、UHSスピードクラス共に10MB/sですので10MB/s(80Mbps)が保証転送速度となります。

先程のCFカードと比較すると大分リーズナブルw 4分の1の容量64GBとは言え、
12,000~13,000円程度です。

 

 

3.メモリースティックPRO-HG Duo(MS-HX32B)

 

MS-HX32BMS-HX32B_001

我らがソニーのメモリースティックw PRO-HG規格で、パッケージによると最大転送速度は50MB/s。

意外だったのが、保証転送速度ですが調べてみると

PRO-HG、及びXC-HG規格に関しては・・・なんと
15MB/s(120Mbps)
!!

 

ちょっとソニーさん、SDXCより保証速度速いんだからメモステPRO-HG Duo系を推奨記録メディアとしてくださいよーww

しかもこれだったら100Mbps/30p記録も行けるじゃないですか!w

 

・・・やはり、終わり逝く規格って事ですかね・・・w

一応調べてみると、32GBで6,000円弱。

メモステDuo、軽くて薄くて小さくて、私は好きなんですけどねぇ…w

 

 

 

4.XQD Sシリーズ(QD-S64E)

QD-S64E

満を持して?登場した次世代記録メディア、XQDのSシリーズ。最大転送速度は Read/Write共に「180MB/s」!

しかし、何処探しても保証転送速度の記載が無いんですよね…。

ところが、まさかの他メーカーで唯一製品化してるレキサーメディアの64GB XQD「LXQD64GCTBJP1100」。

その紹介記事には

1100倍速(168MB/s)の最低保証読み込み速度を実現した高速カード」

との記載があります。

つまり、最大転送速度に近い数値で保証されているようですね。

 

因みにインターフェースは PCI Expressで規格上は2.5Gbps(将来的には5Gbps)を実現しているらしいです。

 

これはかなり期待大!…ですが・・・

2011年、サンディスク、ソニー、ニコンによって発表された規格のようですが、現時点で採用したカメラはNikon D4の1機種だけ…。

しかも、2012年9月に「サンディスクがXQDを非採用を名言」というショッキングな記事が・・・。

 

メモリースティックといい、古くはベータといい、ディファクトスタンダードになりえない悲しい運命なんですかねw


価格はSDXC64GBの倍、25,000円位に収まっていますし
普及して価格下げられれば勝機はありそうなだけに…。

※上記は32GB版の価格でした。64GBは37,000~38,000円くらいです

 

 

5.P2カード(AJ-P2E064FGN)、P2micro(AJ-P2M064AGN)

P2microP2

主にパナソニック系業務用カメラ等に採用されているP2カード、及びmicroP2カード。

懐かしのPCカードサイズな製品ですw

P2とは、「Professional
P
lug-In」の略称らしいです。

P2カードはPCカード規格で最大「1.2Gbps」、microP2カードはUHS-II規格対応で最大「2Gbps」を誇るらしいですが、保証転送速度については確認出来ませんでした。

200Mbps(25MB/s)な「AVC ULTRA」(AVC Intra
Class200)に対応となっているので少なくともその程度の速度は出ているようです。

 

お値段はプロ向け。P2カード64GBで65,000円位。microP2カード64GBで35,000円位です。


 

 

6.SxS Pro+(SBP-128B)

SxS

最後に、主にソニー系業務用カメラ等に採用されているSxS Pro+(エス・バイ・エス プロプラス)。

ExpressCardサイズで、最大1.6Gbps、最低書き込み速度でも1.3Gbpsを保証する化け物w

 

もちろん、4K XAVC 60pや2K/HD XAVC 180pなどにも対応します。

Amazonや楽天では取り扱いが無いようですが、こことかだと大体125,000円位。

ま、業務用ですしw

 

まとめ

 

ここまで、色々な記録メディアを見てきました。

その大きさを比較したのが以下の画像。

 

メモリーカードサイズ比較1.jpg

メモリーカードサイズ比較2.jpg

 

こうしてみると、XQDはサイズ・転送速度のバランスが取れているようにおもうんですが、今後どうなるやら…w

今月のCP+ 2014かそれ以降でAマウントフラッグシップ機なりが発表された時、XQDを採用するかどうかで決まりそうな気がしますw

 

一方、SDカード、CFカードは順当に転送速度を上げてきているのでこのまま使われ続けるのですかねぇ。

個人的にはCFはデカイんで、SDカードサイズで落ち着くといいのですが…。

 

以上、大変長くなってしまいましたが、【記録メディア編】如何でしたか?

あんまりXAVC関係無かった気がするのは突っ込まないで下さいw

 

つ、疲れたw

どん

どん

何事もやってみなきゃあ分からない。物は試しの精神で楽しく、時には後悔も。

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