東芝のBD/HDDレコーダー「DBR-T670」レビュー4回目。
DBR-T670を含む東芝製BD/HDDレコーダーの大きな特徴として、USB-HDDを複数同時に接続出来るという点。
技術的な問題からなのか他主要メーカーは非対応な中、大きなアドバンテージとなっています。
下準備
USB-HDD:選定
USB-HDDを複数台接続する場合、台数分のUSBケーブルと電源ケーブル・ACアダプタが必要になるというのがネック。
そこで白羽の矢が立ったのが、BUFFALOの「HDT-AV6.0TU3/V」。
容量6TBのHDDながら、その実態は3TBのHDDを2基積んでいるというキワモノw
USB3.0ケーブルこそ2本接続しますが、ACアダプタについては1つで済みます。
ニコイチなので省スペース化にも期待が持てます。
箱はかなりデカ目。手前のバルクHDDはサイズ比較用の3.5インチHDD。
本体は全面ビニールで保護されていますので使用前に剥がします。
ACアダプターはコンパクトなのでHDDニコイチでこのサイズは有りがたいです。
背面のUSB端子は珍しくmicroBタイプ。脱落しないかちょっと不安です。
3.5インチのHDDが2台入っているのでサイズの割にはずっしりと重いです。
冷却ファンは煩く感じることは無かったのでAV機器向きだと思います。
USB3.0ケーブルは2本が一纏めになっており、両端が二股に分かれています。
かなりしっかりしたケーブルで安心感はありますが、その分柔軟性に欠け、取り回しはし難いです。
先端にはA/Bの区別を付けるためのシールが貼ってあります。
理解に苦しむのが、指示通り接続するとケーブルがクロスしてしまう点。
意味不明ですw
USBハブ:選定
更に、本機背面のUSB3.0端子は1つだけなのでUSBハブが必須となります。
今回用意したのはBAFFULOの「BSH4U22U3BK」。
4ポートあるのでDBR-T670の最大同時接続数と同じです。
ACアダプター付属ですが今回のケースでは不使用で問題無し。
本体裏面のマグネットで色々なところに貼り付ける事が可能です。
4つのポートのうち、1つだけ反対側についています。
後々この配置が活きてきます。
USB-HDD:登録
初めて使用するUSB-HDDを接続するとこのような表示が。
タイムシフトマシン録画増設用としても登録可能ですが排他使用なので今回は通常録画用として登録。
※USBハブを用いて1台はタイムシフトマシン増設用、残り3台は通常録画用という使い方は出来ません
因みにスタートメニューからも登録可能です。
登録の際はタイムシフトマシンを一時的に「利用しない」に設定する必要があります。
当然その間はタイムシフト録画はされませんので注意が必要です。
USB-HDD初回登録時には初期化が必要です。中のデータは全削除され、本機でしか使用出来なくなります。
初期化・登録が完了すると直ぐにダビングをするかどうか尋ねられます。ここでは「しない」を選択。
尚、スタートメニューの「HDD/ディスクの管理」より、登録したUSB-HDDに任意の名称を付けれます。
例えばジャンル別や作品別にUSB-HDDを分けて保存する場合に便利です。
今回はドラマという名称で登録。
USB-HDD:再生
USB-HDD内の番組を再生する場合は「スタートメニュー」→録画リストで、観たいメディアを直接選ぶ事で可能です。
又は、リモコン下段のメディア選択ボタンで「USB」を押すと同時接続されているUSB-HDDの選択ウィンドウが表示されますので、希望のメディアを選択した上でリモコン「録画リスト」ボタンを押す事でも可能です。
録画リストを表示中も「USB」ボタンを押すことで切り換え出来ます。
USB-HDD:ダビング(ムーブ)
録画番組のダビングはスタートメニューの「ダビング」より。
※以降ムーブも含めて「ダビング」と表記します
ダビング元、ダビング先それぞれについて各種メディアから選択します。尚、この通りUSBハブを介したHDD間のダビングも可能です。
決定を押すと続いて、「ダビング」なのか「ムーブ」なのかを聞いてきます。
今回は移動させたいのでムーブを選択。
ムーブさせたい番組を次々選択していき、決定。タイムシフト番組の保存の時同様、ここで保存先のフォルダの指定や録画レートの変換が可能です。
因みにAVC録画の1時間番組(約3.7GB)でレート変換を伴わない高速ダビングの所要時間は次の通り
- HDD→USB-HDD1・・・約2分40秒
- USB-HDD1→USB-HDD2・・・約3分
かなり高速にダビング出来ますね。USB3.0接続の恩恵でしょうか。
なお、「ダビング・ムーブ」の選択の際「ダビング」を選ぶとコピーワンス番組選択時にこのようにムーブになる旨の警告が表示されます。
これ、番組を選択する度に毎回表示されるのでちょっとうざいです。コピーワンス番組が多い場合は素直に最初からムーブを選んだが良さそうです。
USB-HDD使用時の主な制限
本機にてUSB-HDDを使用するにあたって、幾つかの制限があります。
そのうち、主なものをあげておきます。
録画時の制限
現在視聴中の番組や番組表からの予約等で、USB-HDDへ直接AVC録画の場合は一度DRモードで録画され、電源「切」の際にレート変換される仕様となっています。
意識することなく自動で変換されるとは言え、直接AVC録画に対応して欲しいところです。
また、USB-HDDを複数接続している場合に録画中のUSB-HDD以外のUSB-HDDは再生・録画リストの表示が不可となります。
リストすら表示出来ないということは一切の参照が出来なくなる訳です。
USB-HDDの複数台接続の難しいところなのでしょうか…今後の改善に期待したいところです。
ダビング時の制限
HDDからUSB-HDD、又はUSB-HDD間のダビングの際も、幾つか制限が発生します。
基本的にタイムシフト番組保存の時と同様のようです。
タイムシフト番組保存=内蔵HDDからのダビングと等しいですからね。
- 番組の削除が出来ない
- 番組編集(タイトル編集含む)が出来ない
- 録画リスト表示・及び再生について一部制限あり
ダビング中はダビング元のメディアとダビング先(受け)側USB-HDD以外の録画リスト表示・再生が一切出来なくなります。
※ダビング元がUSB-HDDの場合はダビング元もアクセス不可
また、USB-HDDダビング時にフォルダを指定する場合も制限があります。
例)
- 番組「◯◯◯◯」→USB1内「◯◯◯◯シーズン1」フォルダに保存
- 番組「△△△△」→USB2内「洋画」フォルダに保存
番組整理をする際にはこのようなケースは多々あるかと思います。
最初に処理する1は問題ありませんが、保存予約となるUSB2へのダビングは直接フォルダへの保存が出来ません。
ダビング中のUSB-HDD以外のUSB-HDDへの保存予約時にフォルダを選択しようとするとこのようなメッセージが表示されます。
まとめ
やはり4台同時接続(1台あたり最大6TB)が可能なのは番組整理するにあたってかなり便利です。
しかし幾つかの制限事項があるため、タイムシフトメインで使う場合は良いですが通常録画メインとなるとストレス溜まりそう。
DBR-T670のレビューはまだまだ続きます。
次回はSeeQVault関連についてご紹介したいと思います!