P2715Qレビュー、前回・前々回につづいて、今回は実際の使用例を交えての【使用編】をお送りします。
先ずは自宅で母艦として使用しているデスクトップPC、VAIO Lのケースからご紹介。
P2715Q×VAIO L
VAIO L 主なスペック
VAIO L(SVL2411AJ)の主なスペックは以下の通り
- Windows 7
- CPU:Core i7 3610QM 2.3GHz ※TurboBoost時3.3GHz
- メモリ:8GB
- GPU:NVIDIA GeForce GT 620M(VRAM 1GB)
- HDD:Crucial SSD MX100 512GB ※詳細は当ブログレビュー参照
VAIO Lには残念ながら出力端子はHDMI OUTしかありません。
P2715Qと接続するとデバイスマネージャー上に『P2715Q(HDMI)』と表示されます。
P2715Q HDMI接続時
今でこそHDMI1.4で4K/30Hz出力に対応した商品がでありますが、こちらは残念ながらフルHD(1920×1080)迄の対応。
外部GPUはNVIDIAのGeForce GT620M。VRAMは1GBでメインメモリを共有するとこで4GBまで拡張されるようです。
最大有効モードは「1920×1080,True Color (32bit),60Hz」
当然、折角の4KモニタであるP2715Qの解像度を活かす事は出来ません。
とは言え以前使ってたモニタが22インチでフルHD解像度以下だったため格段に作業しやすくはなりました。
デュアルモニタ使用例
やはりブラウジングは圧倒的に縦画面のが見易いですね。
でも1920×1080止まりなのが残念。横1080pxは狭く感じます。
なにより付属スタンドでピボット対応ってのは本当に使い良いですね。
- メインモニタ:VAIO L内蔵・・・ブログ記事編集
- サブモニタ:P2715Q ・・・Twitter眺めつつ、TV視聴
TVチューナー内蔵型なVAIO Lならではの使い方。
P2715QはHDCP対応なのでデジタル放送も問題ありません。
しかし、モニタ表示がフルHD止まりなのがネック。
TVウィンドウを等倍表示するためにはフルスクリーンにする必要があり2画面のうち片方が占拠されてしまいます。
最後はちょっと特殊?な使い方。
VAIO Lには内蔵TVチューナーが複数あり、Windows非起動時でもTVライクに視聴出来る『すぐつくTV』という機能が備わっています。
リモコンかVAIO本体上部の『TV』ボタンを押すとWidowsとは完全に独立したTV視聴が可能です。
- メインモニタ:P2715Q ・・・ブラウジング、Lightroom RAW現像等
- サブモニタ:VAIO L内蔵・・・すぐつくTV視聴
PCのメインモニタをP2715Qに設定変更した上で、VAIO L内蔵モニタはセカンダリにもせず完全に切断します。
その代わり、『すぐつくTV』でTV視聴(但し地上波のみ)を楽しみます。
ながらネットサーフィンやツイッターが捗ります。正確にはデュアルモニタとは言えませんが…w
VAIO LはPC通信用のLAN端子以外にTV用LAN端子が備え付けられています。
それによって、同一LAN内のBDレコーダー内のコンテンツの視聴も可能です。
録画番組消化が捗りますね。
ベンチマーク
最後にモニタ拡張したことによるパフォーマンスをベンチマークソフトを使い計測してみました。
様々なベンチマークソフトがありますが、今回は『Final Fantasy14 ベンチマーク キャラクター編』で検証します。
計測スコアとプレイの目安
【7000~】 非常に快適 |
非常に快適に動作すると思われます。 お好みのグラフィック設定でお楽しみください。 |
【5000~6999】 とても快適 |
とても快適な動作が見込めます。 グラフィック設定をより高品質にしても、とても快適に動作すると思われます。 |
【3500~4999】 快適 |
快適な動作が見込めます。 グラフィック設定をより高品質にしても快適に動作すると思われます。 |
【2500~3499】 やや快適 |
標準的な動作が見込めます。 余裕があればグラフィック設定の調整をお勧めします。 |
【2000~2499】 普通 |
標準的な動作が見込めます。 |
【1500~1999】 設定変更を推奨 |
ゲームプレイは可能ですが、処理負荷によっては動作が重くなりますので、 その場合はグラフィック設定の調整をお勧めいたします。 |
【1000~1499】 設定変更が必要 |
ゲームプレイは可能ですが、全体的に動作が重く感じられます。 グラフィック設定の調整が必要で、調整により改善される可能性があります。 |
【1000 未満】 動作困難 |
動作に必要な性能を満たしていません。 |
公式ページ記載のベンチマークスコア別のプレイ目安は上表の通り。
そして実際にVAIO Lで計測してみた結果が下表。
共通事項として、ベンチマーク時の設定は基本プリセットの変更のみで細かい設定変更は無し。
※Full=1920 × 1080、Half=1280 × 720
VAIO L | 内蔵モニタ | P2715Q | |
1920×1080/60Hz | HDMI(1920×1080/60Hz) | ||
高品質 ノート |
Full | 1985 / 16.014fps | 1879 / 15.369fps |
Half | 3852 / 31.455fps | 3702 / 30.547fps | |
標準 ノート |
Full | 2972 / 24.199fps | 2823 / 23.217fps |
Half | 5830 / 48.318fps | 5599 / 47.990fps |
最も高いスコアだと「標準ノートPCの1280×720」で5830。快適に遊べそうです。
VAIO L内蔵モニタと外部モニタ(P2715Q)使用時のスコア差は約-5%くらい。
フルHD程度の解像度で使用する分にはパフォーマンスの低下はあまり考えなくて良さそうですね。
P2715Q×VAIO L まとめ
【良い点】
・24インチ+27インチフルHD×2面マルチモニタ環境が構築できる
・P2715QがHDCP対応の為、VAIO L内蔵TVがチューナーを使用してTV視聴が出来る
・付属スタンドがピボット対応の為、気楽に横画面⇔縦画面の切り替えが出来る
・カスタムメニューボタンに「回転」を割り当てるとその切替がより楽ちん(動画参照) ※Dell Display Managerがインストールされている必要あり
【悪い点】
・VAIO LにはHDMI OUT(フルHD解像度までの対応)しかないので4Kモニタを活かせない
・VAIO Lのスリープ復帰時に稀にP2715Qが画面が真っ暗の状態でフリーズし電源ボタンも点灯しっぱなしで操作を受付ないことがある
→電源ケーブルを抜くか、電源タップのスイッチを一旦切るなどすれば復帰する
・P2715Q→VAIO L側へマウスカーソルを移動、デスクトップをクリックするだけでカラープリセットが切り替わってしまう。
本音はWQHDくらい対応しているとありがたいんですが、仕方ありませんw
とは言え、フルHDのデュアルモニタもサクサク操作出来て27インチの大画面も相まって以前の環境からすると随分快適になりました。
将来への先行投資と思うことにしますw
以上、P2715Q × VAIO Lの組み合わせでのレビューをお送りしました。
次回はP2715Q × Surface Pro3のレビューをお送りします。